コンサータ36mg→54mgへ
コンサータが増量になりました。
先月半ばから現在まで飲んでみての感想。
メリットとデメリットを残しておこうと思います。
メリット
●できることが明らかに増えた
以前状態を客観視するためにチェックリストの活用をおすすめしました。
↓
やはりこういったものをつけておくことは非常に大事です。
自分の心強いサポーターになっています。
これのおかげで今回増量しどんな変化がどれだけあったかしっかりと
把握できました。
以前このチェックリストで丸がつく数は平均で大体12個/日
(全20項目中)
それが54mgに増量してから平均で16個になりました。
具体的には「寝る」という部分が非常に普通の人に近くなりました。
4時に寝ていたのが2時前に眠れるようになったりしました。
それから「焦燥感」が改善しました。
はやくはやく!という衝動が減りました。
チェックリストで見ると状態は明らかに改善しています。
しかしデメリットも大きかった。
デメリット
●気分がフラットになりすぎる
以前増量したときは体のだるさに耐えられず断念。
しかし今回は薬に体が慣れたせいかそれはなかったのですが、
悪い意味で「落ち着きすぎる」
何かをしよう!という瞬発力、行動力がなくなってしまいました。
こんな日常はとても耐えられそうにありません。
たとえ出来る様になったことが多くても私にとってはこのデメリットの方がはるかに大きく結局もとに戻すことを決めました。
結論、わかったこと
●54mgは多すぎる
●出来る様になったことが多くてもデメリットがそれを上回ることもある
●完璧、普通を目指すとむしろ日常が悪化する。モデルは不要。
●チェックリスト項目の見直しを決めた
薬をのんで、、で??それからあとは??
●できなくても社会的に支障がないことは「それが私」
例えば私の場合ですと「寝る時間が4時」
これです。なぜなら
4時だろうが次の日予定に間に合うように朝起きれていたのですから。
「これがわたし」です。
それから「夜中に食べる」「あざができる」
よく考えればどうでもいいことです。
夜中に食べようがあざができようが日常で困ること別にありません。
あざは見た目にわかりやすいし状態がいいか悪いかの
客観的バロメーターになります。だから項目に加えたのですが。
あざができるときはそもそもかなり良くない時なので
ここまで状態が悪いときはあざに限らず他もできなくなるのだから
考えてみればわざわざ項目に入れる必要もないのです。
しかし、「日付を間違える」「携帯にでられない」
「人の話を最後まできけない」
これは社会的に支障が出ます。
人によって「何が支障があって」「何が支障ないのか」は違いますよね。
チェックリストの項目の内容は何よりも
「社会的に支障があるかないか」「人に迷惑がかかるのか?」を基準に選び項目は最小限に。
その方がはやくチェックができるしできない事が減る。
無駄な自信喪失もしなくて済む。
今回増量しチェックリストを20項目から13に減らしました。
道具を使えば対処できることもすべて削減。
例:光がまぶしい→サングラスがあれば大丈夫
とにかく「無理に普通を目指さないこと」だと感じました。
欠点は長所と紙一重です。
日常で困ること以外はすべて自分の特性だから受け入れてむしろ大事にする。
受け入れて最大限活かす方法を考える。
4時まで寝れない。OK。たくさんの時間。じゃあ何をしようかな??
そんな風に・・・
そうするときっと毎日が楽しくなりそうな気がしてきます。
薬は大切です。
でもすべてを普通の人と同じにできるわけではないといい加減わかりました。
それにその必要がないことも。
人と同じで距離を保った付き合いをしないと振り回されてしまいます。
薬に多くを望んではならない。
薬に求めていいこと=最低限の社会生活を保つことだけ
薬を飲むけれどそれよりも自分の特性を楽しい!につなげる努力。
ADHDを助けてくれるものは。。。
最低限、そして大部分は薬です。
薬なくして改善するという人もいますが自分はそうじゃなかったみたい。
生まれながらのものなのでそもそも「普通」の発想や感覚がわかりません。
自転車に乗ったことがない人に乗った時の感覚はわかりません。
未知のもの、感じたことがないものはどうやってもできない。
いまだに服薬初日の驚きを忘れることはありません。
今までの人生とは全く別の世界、初めて自分の意志を自覚できました。
文字がうまくかけなかったり、歩き方がおかしかったり、音や光を強く
感じるなどの感覚面。世の中の人皆自分と同じようにまぶしいのだと
思っていましたから。薬を飲んで普通はこんなにまぶしくないのかと
かなり驚きました。
だからそういった意味で薬はスタートです。
でもゴールではない。
薬で感覚や日常が改善したら今度は自分に合う環境を探す。
そのためには短所と思える特性でも日常に支障がなければ
思い切ってすべて長所として磨く大胆さが必要なのだと感じました。