ファインディングドリー 感想!
とても素晴らしい映画です。そして、、同時に見るのがつらい映画です。
ラストはとてもあたたかな気持ちになりました。結論からいうとオススメです。
~素晴らしかった点~
1、【ADHDの特性や困難、周りの人の困惑がリアル】
→開始10分で泣いてしまう※よく描け過ぎていてつらい
→普通の人なら本を読むよりこの映画を見た方がADHDを理解するには早い!
と思うほど。
~とくにすごいと思ったシーン~
=長い説明の最後の1文以外忘れて全然違う解釈を
してしまう場面
「君がいると、その、、言いづらいんだけど、君はいつも道を忘れちゃうだろう?今日は生徒の人数も多いし先生は忙しいんだ。
だからその君がいるとね。ちょっとさ。。探せないし。
今日は遠足だし人数も多いし、、、、。
とにかく先生は大変な日なんだ。とにかくすごく忙しいんだよ。」というセリフ。
最後の「先生が大変」以外はわすれてしまう!から
→結果「OK!手伝うわ!」となってしまう場面。身に覚えありすぎます
短期記憶の弱さをじつに忠実に描いていて驚きました。
長い説明だと「最後しか頭に残っていない」ことよくありますね。
2、【ドリーに対する両親の姿勢、言葉、かかわり方】
不安になりながらもどんなときもドリーを信じていると
いう姿勢でかかわる両親に非常に胸を打たれた。
→現実、自分の子供を100%信頼している親ってどのくらい
いるかなと考えてしまった。
両親がドリーにかける言葉の数々が本当に素晴らしい。
その言葉は結果的にドリーを救います。
「いつでも違う道があるんだよ」
「ダメだとおもったら泳ごう!」
「ちゃんと覚えていられたね。。
ドリーらしい素晴らしい覚え方で。。」
なんでもすぐに忘れるドリーに両親は根気よく様々なアイデアを試します。
こんな両親だったからこそドリーは自分を信じることができたのですね。
とくに最後の覚え方を認める言葉は
「多様性を認めていこう」というメッセージを感じた。
3【ADHDだけじゃない様々な「困難」を抱える魚たち】
→過去のつらい経験から自分の殻に閉じこもってしまうタコや
事故のせいで自分はできないと決めつけ言い訳ばかりしてしまうイルカ
目が不自由な為に、実は広い世界がある事を知らずに生きるクジラ
目に見えない不確実なものを信用できないマーリン(ニモの父)
などなど
ドリー以外にも、様々な困難や苦悩が描かれています。
※だから、「こういうことあるよなあ」「こんな人いるなあ」と
共感できて飽きませんでした。大人が楽しめる映画です。
それでも、それぞれがお互いに足りないものを補い合い気づきながら
困難を克服していく過程が非常に丁寧に描かれていました。
【映画のメッセージは?】
「信じる事」だと私はかんじました。
「自分を」信じ「家族や友人を」信じ、なによりも・・
「未来」を信じる事の大切さ。
人によっていろいろな感想があると思いますが私は↑を強く感じました。
困難な事や過去は誰もが抱えている。
けれど、それと同時にほかの人にはない素晴らしい長所も必ず誰もが
持っている。
お互いを信じたとき、その素晴らしい個性が能力を発揮する。
ないものをうらやんだり、過去を悔やむのではなく
自分らしく生きる事そのものがいつのまにか他人の助けになる。
みんなが自分らしく生き少しずつでもいいから多様性を認めていこう。
そんなメッセージを感じました。
ただ、、、、
当事者が見るにはつらい部分もおおいです!!><
身に覚えのある言ったセリフ、言われたセリフのオンパレードで!><
勇気がある方はおすすめ!どちらかというと大人向けの印象!でした