日付が覚えられなかった理由
ひさしぶりのブログです。
やたら忙しくほったらかしていました。
書きたい書きたいと思いながら充実した日々を過ごしていました。
最近コンサータを飲んでだいぶ経ち気が付いたことがあります。
それは私の長年の疑問の答えです。
生まれてこのかた、なぜ世間の人は「日付」というものにこれほどこだわるのか
わたしは不思議で仕方がありませんでした。
数字が苦手ということもあり、私は日常の区別はすべてほとんど「曜日」で済ませていました。日付は尋ねられても答えられず酷いときは月まで間違える。
好きなテレビ番組も仕事のスケジュールもほとんどが曜日さえ覚えていれば9割がた
何とかなったのです。そうですよね?大体は。なんとかなるんですよ意外と。
服薬前の私は今日の考えを明日も明後日も継続して考える事などなかったのです。
今日は今日でしかなく(悪い意味で)明日は明日でしかなく、、まるで連続していないのです。
転職1つとったって。今日は東南アジアに興味があって昨日は夜中の仕事に興味があって。明日は近隣の仕事に興味があったり。自分でも訳がわからないのです。
しかも行動までおこしてしまう。周りには迷惑がかかる。わかっていても考えが
変わってしまう。なぜ自分の考えはこんなに移ろってしまうのだろう。
「自分が本当に望んでいることはなんなのか??」わからないまま時を経てきました。
だから日付などという数字に何の興味も持てずなぜ周りの人たちの会話で
今日は何日という会話が幾度となく繰り返されるのか不思議でたまらなかった。
「なぜ曜日ではダメなのか???・・・・・」
何日だろうと今日は今日でしかないというのがこれまでの感覚でした。
「そんなのを覚えて何の役に立つのだろう??」と本当に思っていました。
しかし・・・・・
今、服薬を初めて2か月以上が経ち始めて自分が日付を覚えられるようになった
事に気が付きました。
服薬を始めてから私には生まれて初めて「継続して考えている目標」ができました。
毎日そのために忙しくなりました。
いままでも「目標」はあったけれどどれもみんな「1日単位の目標」でした。
日付など1日数日単位の目標には不要なのです。月から日まで7つもあれば十分。
だからどうやっても日付を覚えられない。
目標のために近頃は毎日色々と雑務をしていると1か月を曜日で区切るだけでは事
足りなくなるということに気が付き、、普通の人が日付を尋ねる理由を初めて
体感しました。
普通の人は「継続した目標や考えを持っている」これが前提にあるのです。
ADHDだと考えを継続することはとても難しい。だから本当に日付に何の意味が
あるのか本気でわからなかったのです。曜日で足りるのですから。
でも「継続した考え」をもっていたら毎日に数字をつけて区別しないとそれこそ
訳が分からなくなってしまう。月~日までの7分割ではだめなのです。
服薬を初めてから「考えが数日しか継続しない」→「考えは数か月持続する。それを
実行するための行動も数か月継続して起こせる」に変わりました。
私の人生は自分がADHDだという事を知り、本当に変わりました。
もし、子供時代にADHDがわかったならばそんなに幸運なことはないと思います。
コンサータはいろいろ言われていますが、飲んでいる当事者からすると本当に
素晴らしい薬です。普通の感覚や物事のとらえ方、思考、行動の落ち着き
は薬を飲まなければ死ぬまで得られなかったと思います。
飲み続ける事に意味があるんでなく、飲むことによって普通の人の感覚と自分の感覚との解離を知ることに意味があるのかなと思います。
もし服薬がなければ
混乱の中で能力も発揮できず時だけが浪費されていっただろうと思います。
次回はコンサータの副作用の一つ。。
「体重減少について」実際の数字で体験談を書きます。